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日本語ドメインのメリットとデメリット

Web全般2015.01.31 05:37

日本語ドメインとは、ドメインの名前が日本語のドメインのことです。

日本語ドメインは10年程前から始まり、今ではWebサイトのアドレスとしてすっかり定着しました。

有名なところでは、生茶.jpやファイア.jpがあり、ブラウザのアドレスバーに入力すると、ローマ字のアドレス同様にWebサイトが表示されます。

日本語ドメインの仕組み

ブラウザのアドレスバーに入力するとWebサイトが表示されるので誤解されやすいですが、実際は日本語のアドレスというものは存在しません。

日本語のアドレスの実態はxn--から始まるアドレスです。

例えば、生茶.jpはxn--9myo41a.jpというアドレスで、生茶.jpにアクセスがあると、プログラムではxn--9myo41a.jpにアクセスを行います。

日本語に対してxn--から始まるアドレスが一意に対応付けられています。

この対応付けの変換を、Punycode変換と言います。

xn--から始まるアドレスにアクセスしますが、アドレスバーには日本語のドメインを表示します。

その為、ユーザーから見るとあたかも日本語のドメインにアクセスしているように見えます。

Punycode変換の確認

日本語JPドメイン名のPunycode変換・逆変換 - 日本語.jp

日本語ドメインのメールアドレス

ドメインはWebサイトのアドレスだけでなく、そのメールアドレスとしても使われます。

日本語ドメインはメールが使えないというのが誤解されて言われることがあります。

これはどういうことかというと、先述したように日本語ドメインの実態はxn--から始まるアドレスですので、メールアドレスも同様にxn--から始まるアドレスとなります。

例えば、生茶.jpでcustomerというアドレスの場合、customer@生茶.jpというアドレスですが、実態はcustomer@xn--9myo41a.jpというアドレスです。

customer@生茶.jpというアドレスを使うには、メーラーが生茶.jpをPunycode変換しなければなりません。

試しに、いくつかのメーラーから日本語ドメインで送信してみましたがエラーになりました。

xn--から始まるドメインで送信すると問題なく送信/受信できます。

つまり、日本語ドメインはメールアドレスが使えないというのは、メーラーが対応していない為「日本語で使えない」ということです。

xn--から始まるメールアドレスまでもが使えないわけではありません。

ご注意:xn--から始まるドメインは国際化ドメインと言われ、ローマ字のドメインと全く同じというわけではありません。xn--で始まるドメインの利用を規制しているサービスもあるので注意が必要です。例えば、Google Appsとムームーメールで試したところxn--のアドレスも利用できませんでした(2015年1月30日時点)

ブラウザとメーラーの対応状況

2010年時点で既に主要ブラウザ(Google Chrome, Safari, Opera, IE)が対応済み。それから5年も経っているので、未対応のブラウザを使っている人はほぼいないと思います。

メーラーはGmail以外未対応です。

Gmail
ブラウザ版
送信成功
Gmail
Android版
送信成功
Windows Live Mail 2012
(Windows 8.1)
送信失敗
Becky! Internet Mail
version 2.70
送信失敗
EdMax
version 3.14
送信失敗

2015年1月31日時点、Gmail以外に対応しているメーラーはないようです。

日本語ドメインのメリット

日本語ドメインのデメリット

トップレベルドメインの種類

jp以外にも、com、net、bizなどのトップレベルドメインで日本語が使用できます。

個人的には、日本語ドメインにはjpを愛用しています。

サイトによっては、comやnetのほうが自然な場合もあるので、最終的にはサイトの性質によって選びます。

jp以外の日本語ドメインは、サイト名に特徴がある場合などに利用すると良いと思います。

例えば、お名前.comなど、ドットコムを含めて認知されているサイト名の場合など、それに合わせたものを取得するのが自然です。

ハードルの高い日本語ドメイン

日本語ドメインは取りやすく気に入っているので毎回検討しますが、メーラーが対応していない為に使用しない事が多いです。

メールアドレスは名刺に印刷しますし、相手にアドレスも見えます。

その際に、xn--から始まるアドレスだと見栄えが悪く都合が悪いのです。

その為、日本語ドメインを使っているWebサイトでも、メールアドレスにはローマ字のドメインを使うというのが主流です。

日本語ドメインを使うために、結局、ローマ字のドメインも用意するわけです。

それなら、ローマ字のドメインだけでいこう、という流れになります。

ローマ字のドメインを取ればWebサイトのアドレスとメールのアドレスを統一できます。

Webサイトのアドレスとメールアドレスが違えば不自然なので、統一できるというのは大きいです。

Webサイトのアドレスとメールに使うアドレスを分けるなら、違っても不自然でないドメインを別途用意しなければなりません。

というように、メールが使えないことで、日本語ドメインはローマ字ドメインよりもハードルが高いものとなっています。

日本語ドメインの今後

2014年8月にGmailが日本語ドメインに対応しました。

メーラーの対応が難しいと言われていた日本語ドメインをGoogleが先駆けて対応してくれました。

筆者は、ローマ字の良いドメインを取得できず、日本語ドメインだけで運用しているサイトを持っており、日本語ドメインが主流になるのを待ち望んでいます。

Gmailの対応によって、他のメーラーも今後対応が検討されると思います。

主要なメーラーが対応した後、ユーザーの大半がそのバージョンにアップするまで時間は掛かりますが、これによってWebサイトとメールアドレスで日本語ドメインが使用できるようになれば、日本語ドメインのデメリットは無いも同然となります。

対応が始まればあっという間に一般化することはよくあるので、10年後ぐらいには、ローマ字のドメインは使用せず、日本語ドメインだけ取得することが主流になっているかもしれません。

10年って長いようであっという間です。

使う予定の日本語ドメインがあれば、早めに取得しておくことをお勧めします。